Sproutの作り方(詳細)

コチラの公開ブログでは初級向けに「まず、試しに始めてみよう!」という方向けに簡潔に分かりやすくご紹介しました。
当ブログは何度かSproutを作ったことがある方向けかもしれません。確認用的な。
公開ブログの手順よりも詳細に解説しています。

このやり方が100%正解というわけではなく、各社が推奨する作り方を組み合わせた、ペゴのやり方を紹介しています。これらの内容は欧米のSproutメーカー6社、いくつかのSproutに関する研究や論文など科学的根拠もある情報をペゴなりに整えて、普段行っている手順です。難しく感じてしまうかもしれませんが、ご興味ある方はお読みください。

 


 

Sproutとはスプラウトと読みます。発芽種子、芽だし餌などとも呼ばれるそうです。
種子(シード/豆類)をSoakした後に、時間を置いて、芽が出てきた状態(発芽)にすることをSproutと言います。

Sproutは、簡潔に言うと芽が出た種子のことで、乾燥シードやSoakシードよりも栄養価が高く、鳥の体に良い状態の種子です。ヒト用だとサラダやサンドイッチなどの料理に使われていることが多く、スーパーフードなどとも呼ばれている健康食材です。

乾燥状態やSoakよりも、消化しやすく、より高い栄養を効率よく取り込める状態になっているのがSproutです。鳥の健康に良いのでヒナや病気の鳥、老鳥に与えることも推奨されています。

乾燥種子→Soak(浸水)→Sprout(発芽)→マイクログリーンの順で栽培します。

なぜSproutがオススメなの?

・乾燥状態の種子よりも栄養価が非常に高い
・乾燥種子に含まれていない栄養が新たに生成される
・水分を含んでいるので消化が良い
・栄養の吸収率が高いとされている
・胃が弱い動物にも適している
・柔らかいので嘴が小さい鳥にも適している
・ヒナに与えることで免疫力の高い体作りができる
・老鳥は少ない食事量で栄養価が高い食事を摂れる
・体内の水分を奪わないので負担が少ない
・タンパク質がアミノ酸に分解されやすくなる
・酵素が活性化される(※乾燥種子にも酵素は「存在する」がほぼ休眠状態です。SoakやSproutさせることで酵素が最大限に活性化される)
など

他にも様々なSproutのメリットはありますが、多すぎるので割愛します。

栄養面以外で挙げると、鳥の食事として最も適しているからという理由です。
実は野生の鳥は完全に乾燥した種子などを食べる機会は少ないことをご存知でしょうか(参照)野生の多くの鳥が食べているのは、雨や朝露などで水分を含んだものが多いのです。地面に落ちている湿った種子(Soakに似た状態)や発芽してすぐの種子(Sprout状態)や土の中を掘り起こして見つける水分を含んだ根です。
普段、飼育の時に与えているような完全に乾燥している種子を摂取する機会は多くありません。種子以外の野菜、フルーツ、花、葉、ナッツ、昆虫も同様で食べられるものは何でも食べますが多くの場合、水分を含んでいる生の状態を食べています。
まだ愛玩動物になってから歴史が浅く家畜化されていないので、体の作りが野生と変わらない飼い鳥にも、同じような食事をさせてあげることを強く推奨します。(参照
※家畜化とはペットになってからの歴史ではなく、交配や遺伝子などに関わることです。参照に詳細があります。

酵素について

発芽(Sprout)と酵素の働きを図解した画像。乾燥種子の休眠状態から、浸水(Soak)で酵素が目覚め、Sproutで酵素が最大に活性化し、マイクログリーンとして栄養価が大幅に向上する過程を説明。インコや小鳥の食事にSproutを取り入れるメリット(消化のしやすさ・栄養吸収改善)を視覚的に示した、鳥の栄養ガイド用の解説図。

乾燥種子は休眠状態にあり、それを起こしてあげる作業がSoakです。その後に、このSprout(発芽)の過程で、種子の中にある栄養が変化して、栄養素の含有量が増加したりします。どんな栄養が上がるかは種子の種類によります。

種子に関してはSproutした状態が最も酵素が多い状態です。種子の状態によって酵素の種類に違いはありますが、Sproutの酵素は、栄養を分解して吸収しやすく整える酵素です。


Sproutの酵素を摂取するメリット

・消化が非常に楽になるので胃腸の負担が軽くなる。
・種子に本来含まれる「抗栄養素」を分解してくれるので、カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウムなどの吸収率が上がります。
・アミノ酸(たんぱく質の質)が向上するので、筋肉・羽の再生に必要なアミノ酸がしっかり取れる
・発芽中に酵素が働くと、ビタミンなどの栄養が増加する
・腸内細菌のエサになりやすく腸内環境を良くする

簡潔にまとめていますが、酵素は非常に種類も多く複雑なので、気になる方はご自身でもお調べください。

用意するもの

1、容器(Jar/ジャー)
2、水切り(Strainer/ストレーナー)
3、GSE(Grapefruit Seed Extract)
4、鳥に安全な発芽専用の豆類
※動画はGarbanzo Beans, Mung Beans, Lentils, Green Peas です。発芽専用種子以外は発芽させないでください。

ペゴが使用している物を紹介(動画内で使用したもの)
Jar(容器):Ball® Mason Jars & Lids, Wide Mouth 16oz
容器はBPAフリーなど無害のものを使用してください。
ストレーナー:ステンレスメッシュ
※上記画像のように食品用メッシュ布などでも可能です。容器の中の水を捨てる時に使うザルの用途になります。
GSE:NutriBiotic

無くても構いませんが使った方が安心です。
日本でそろえる場合、容器の紹介はコチラ作り方と与え方はコチラを参考にしてください。

BPAとは、プラスチックに使われる化学物質のこと。微量が溶け出す可能性がありホルモンの働きを乱す恐れがあるのでBPA不使用の容器を強く推奨。

GSEとは、グレープフルーツ種子エキスの略で、強い抗菌・抗真菌作用 があることで知られます。

Sproutの作り方

シンプルな単純作業の繰り返し!

しっかり解説したので難しく感じてしまうかもしれませんが、慣れれば非常に簡単です!

慣れてコツを掴むまでは面倒に感じるかもしれませんが【すすぐ→水切り】を12時間置きに2日間、繰り返すだけのシンプルな単純作業です!作り始めてから、たった36~48時間で給餌可能になります。

 

※撮影スペースの都合上、ペットボトルで行っています。全て水道水の勢い良い流水に置き換えて作業してください。

 

以下は動画の文字起こしです。

1、給餌1回分の量の豆類を容器に入れる。
2、冷たい水道水(流水で)豆類を濯いで汚れを除去する。
3、すすぎ洗いを数回、繰り返し豆類を綺麗にして汚れた水を捨てる。
4、豆類の3倍以上の綺麗な水を容器に入れて、GSEを数滴たらす(0.05%程度)
5、常温で12時間放置=Soak(冷蔵庫不可)
6、12時間後、汚れた水を捨てます。
7、水道水の流水で勢いよく豆類をすすぎます。
8、すすぎ洗いを数回、繰り返し、豆類の3倍以上の綺麗な水を容器に入れて、GSEを数滴たらす(0.05%程度)
9、GSEを数滴たらして10分間常温で放置します。豆類にGSEを浸透させるためです。
10、10分間経ったら水を捨てます。流水で洗い流しません。
11、GSEが付着した状態で口を下に向け、水を切ります。
12、この状態で常温で12時間放置(冷蔵庫不可)
13、6-12を繰り返す。

14、12時間後、いくつかの種子は発芽しているはずです。すすぎ洗いを数回、繰り返し綺麗な種子を給餌してください。残った種子は、そのまま7-12の作業を繰り返してください。

作り始めてから36時間後(1.5日)で給餌可能です。
小豆やガルバンゾー豆など種子によっては48時間ほど必要な場合があります。48時間過ぎても発芽していないものは発芽しない可能性が高いです。60時間経っても発芽しないものは捨ててください。
水道水の流水で勢いよく豆類をすすいで清潔な状態で与えてください。

流水でのすすぎは、必ず冷水で1日2~4回を目安に行ってください。お湯や温水は決して使用しないでください。動画は1日2回(12時間置き)すすぎました。

ザックリとしたタイムスケジュール
月曜 20:00-火曜  8:00までSoak
<流水で洗浄>
火曜   8:00-火曜 16:00まで水切り
<流水で洗浄>
火曜 16:00-火曜 23:59まで水切り
<流水で洗浄>
水曜   8:00-完成/給餌可能

作り始めてから、48時間 (2日)以内の給餌が最もおすすめです。48時間以上でも問題はありませんが多くの鳥は、食いつきがやや落ちる傾向があるようです。個体差があるので、何度も作って愛鳥の好みの状態を見つけてください。

与える際は、濡れたものが苦手な鳥はキッチンペーパーなどで水分を取ってから与えることも可能です。お好みで与えてください。

 

各シードのSoak時間一覧表はコチラで無料配布中です。
現在、約100ページの無料の詳しい発芽手順(PDF)を準備中です。
種子別の難易度、適切なSoak時間、1日に適切なすすぎ洗いの回数、収穫までの日数、カロリー、栄養メリット一覧、推奨容器やなどを種子別に詳細に解説したPDFです。ご希望の方はシェアしていただけたら嬉しいです!

小豆のSprout方法

日本では小豆が発芽しにくいというお問い合わせもいくつかいただきます。アメリカでは比較的、難易度は高くない位置付けの豆類らしいです(Garbanzoがムラになりやすく難しいとされています)

小豆も他の豆類と同じ方法でSproutさせますが、それでも発芽しにくい場合は以下の方法をお試しください。
慣れるまではブレンドではなく小豆だけで作ることをおすすめします。
※必ず発芽専用種子を使用してください。

1~12までは全く同じ手順です。
13、綺麗な水を入れ、GSEを0.05%加えて4~8時間常温でSoakします。これはセカンドSoakで豆類に吸水させます。
14、4~8時間経ったら水を捨てて、数回、流水ですすぎます。
15、GSEを数滴たらして10分間常温で放置します。豆類にGSEを浸透させるためです。
16、10分間経ったら水を捨てます。流水で洗い流しません。GSEが付着した状態で口を下に向け、水を切ります。
17、12時間後、いくつかの種子は発芽しているはずです。すすぎ洗いを数回、繰り返し綺麗な種子を給餌してください。

まとめると
1日目/前半:12時間Soak
1日目/後半:12時間水切り
2日目/前半:4~8時間Soak
2日目/後半:12時間水切り


開始2~4日で給餌可能な状態になります。
このセカンドSoakの方法はTrue Leaf Marketも推奨している方法です。
ほとんどの場合、発芽専用種子であればセカンドSoak無しでも最初の12時間で十分発芽するはずですが、上手く発芽しない場合はお試しください。連続して12時間以上、種子をSoakしないでください。理由は【よくある質問】参照。

水切りの注意点

口を下にして容器を放置しておく場所の条件

・暗い場所(遮光)
・空気の循環があるところ
・室内で放置(鳥が快適に過ごせる温度と湿度)
・夏でも冷蔵庫は使用しない
・常に清潔に保つ(口の部分に物が当たらないようにすると◎)
・容器の中は乾燥させない
・容器の中はきちんと水を切る

清潔な容器・空気の循環・1日2~3回のすすぎ この3点さえ問題なければ、よっぽどのことがない限り、失敗することはありません。

夏は暑いので冷蔵庫の使用について相談も多数いただきますが「育てている最中は冷蔵庫を使わない、育て終わったら使う」というイメージです。
常温よりも冷蔵庫を使用したほうが種子が腐敗しやすい、発芽率が落ちる、栄養面でも偏りが生じます。(冷蔵庫の場合、大腸菌・サルモネラ菌の増殖を抑えることはできますが、リステリア菌は冷蔵庫でも増殖します)また冷蔵庫は密閉空間なので空気の循環も悪いです。

作り方はお好みなので慣れている方なら問題ないかとは思いますが、Sprout初心者や種子の状態の見極めに慣れていない方は冷蔵庫の使用は推奨しません。種子の状態をきちんと判断できたり、種子の性質のヌメリなのか、腐敗のヌメリなのかなど見極めも重要なので、当店からは標準手順である常温だけで栽培することを強く推奨します。(多くのSproutメーカーの注意事項にも記載されています)

鳥種/給餌量

鳥種
フィンチ~大型インコまで与えることが可能です。
ローリー/ロリキートは不可
小型~大型まで、どの鳥種も可能な限り、毎日与えることを強く推奨しますが、特にオオハナインコとサザナミインコは毎日、与えることを強く強く推奨します。

給餌量
全体の給餌量の10~20%を推奨です。
毎日、与えることが可能です。好きなタイミングで構いませんが、朝ごはんで与えることを推奨します。

インコ・オウムのホールフード食事割合表。新鮮な野菜30〜40%、発芽食品(種子・豆類・マイクログリーン)10〜20%、Soak seeds(浸水シード)10〜15%、乾燥シード10〜15%、新鮮フルーツ10〜15%のバランスで構成した給餌ガイド。小型・中型・大型インコの適切な給餌量の目安も掲載。健康維持のための自然食・ホールフード栄養ガイドラインを示す図表。

給餌時間

給餌してから10~12時間程度で処分してください。
朝に与えて夕方に交換する時間帯で問題ありません。
よく「SoakやSproutは2時間以内に処分しないと菌が繁殖して危険」と言われますが、健康に影響が出るような菌は半日程度では心配いりません。無菌室でない限り必ず菌は発生しますが、それが病原菌なのか普通の菌なのかによります。普通の菌を全て取り除くことは不可能に近いです。また、水分を含んだ種子は生きているので、給餌容器に移した瞬間に発芽の成長が止まり腐敗が進んで、数時間で危険な植物になることもありません。

心配でしたら給餌後6時間ほど経った頃に一度、水ですすいで餌容器に戻すか、8時間程度で処分していただけたらと思います。ただ、無菌状態で飼育しているわけではないのであれば、心配しすぎなくても大丈夫です。
SoakやSprout、マイクログリーンでよく聞くのが「小さなデメリットに恐れて、大きなメリットを逃す」という言葉があるらしいです。

日本の気候について

多いお問い合わせの一つに「日本は高温多湿なので発芽は不安」と言われます。確かに、日本の気候は適切とは言えませんが、心配するほどではありません。参考に、東京とフロリダ州の2025年の平均を紹介します。ほとんど大差ありません。
フロリダでのSoak/Sprout/マイクログリーンの栽培を心配する声はほとんどありません。


上記は代表値・目安なので「実際の東京はもっと高温多湿」と思う方もいるかもしれませんが、それはフロリダも同様です。フロリダでは一年中、Soak/Sprout/マイクログリーンの栽培をしている人が大勢います。

室内栽培+空調管理(鳥に適切な温度と湿度管理)されている、愛鳥が過ごしやすい空間であれば、どの国でも栽培には全く問題ありません。屋外栽培は不可。
室内の温度が常に30℃以上/湿度が70%を越える場合は、栽培以前に愛鳥の飼育環境に適していないので、除湿や通気(扇風機)をして調整してください。
室温や湿度と同じくらい、空気の循環がきちんとされている場所であること、清潔な容器で正しく作ることが重要です。
夏は危険だから秋冬だけ...という意見も多いですが、愛鳥の健康のため是非、一年中与えていただけたらと思います。

一般的にSproutに最適な温度は18〜23℃、湿度は40~60%だそうです。参考までにペゴスタッフの部屋は、平均すると冬は室温26.5~28.5℃/湿度35~55%です。部屋が26℃を下回ることはほとんどないですが、問題なく発芽できているので重要なのは流水でのすすぎと空気の循環だと思います。(夏は平均25℃前後でした)

発芽後の保管方法

多めに作って冷蔵庫で保管することが可能です。ですが、可能な限り、作り立てのSproutのほうが食いつきも良く、衛生面でも安全です。

冷蔵庫で保管
保管する分をSprout容器に入れ、GSEを数滴たらして10分間常温で放置し、豆類にGSEを浸透させます。10分後、水で洗い流さずにGSEが付着した状態で、しっかり水を切ってから密閉容器に入れて冷蔵庫保管。キッチンペーパーで水気を完全に取ってからがベスト。
与える時は直前にしっかり水ですすいで清潔な状態で給餌してください。
保管期間は一週間程度は問題ないと言われていますがペゴの経験上、冷蔵保管してから3日以内の使い切りがおすすめです。


冷凍庫保管
しっかり水を切ってから密閉容器に入れて冷蔵庫保管。
給餌前に洗う必要はありません。電子レンジなど加熱して解凍することは推奨しません。ペゴは冷凍したことないので分かりませんが、温水などで解凍する人が多いようです。
保管期間は3~4週間程度は問題ないと言われていますが、種子の状態を見てご判断はお任せします。可能な限り早めに使い切ってください。

よくある質問

ヌメりが出る
ヌメりを感じてすぐに廃棄する方が多いですが、必ずしもヌメり=腐敗ではありません。種子によっては水分を含むとヌメりが出る性質のものもあります。分かりやすい例ですと、チアシードは水分を含むとゼリー状になりヌメりが出ますし、オクラも切ると断面がヌルヌルします。
多糖類の種子は特にヌメりが出ることは自然な現象なので、腐敗しているヌメりか種子の性質なのか見極めてご使用ください。


腐敗しているかの判断方法を教えて
一番、分かりやすいのは臭いと色です。ヌメりが出ていても腐敗臭が無い場合は安全なことが多いです。また変色した場合も腐敗の可能性があるので取り除くことをおすすめします。異臭や変色があってヌメりがある場合は捨ててください。


発芽しません
自然のものなので何とも言えませんが、基本的に発芽専用で売られているものは発芽能力検査にクリアしているので発芽率は高いはずです。一度、作り方を見直して他の方法を試していただけたらと思います。

見直すポイント
・水ですすぐ回数を増やす
・寒すぎ/暑すぎていないか
・光が当たらない場所に置く
・空気の循環が良い場所か
・GSEが適量か(多すぎても少なすぎても良くない)
・Soak時間が適切か
・水をしっかり切って放置できているか など


なぜ発芽専用種子じゃないとダメなの?
普通の種子と発芽専用種子の大きな違いは、一般的な食中毒病原体(サルモネラ菌、大腸菌、リステリア菌)の検査をクリアしているか、発芽能力が確認されているかです。

SproutやMicrogreenは人間用にも発芽専用種子の栽培を推奨されています。これはFDA(アメリカ食品医薬品局)が公式に注意喚起していることで、法令ではありませんが、安全面において必ずSproutやMicrogreenは発芽専用の物を使用するようにという内容です。そのため発芽専用種子に関する検査は非常に厳しく安全性がしっかりしています。

発芽専用種子ではなくても発芽することもありますが、人間にも危険とされてFDAでも何年も前から注意喚起しているものを体の小さな鳥に与えるリスクはとらないでいただけたらと思います。


どれくらい発芽してれば安全?
1mmでも発芽していれば与えて問題ありません。発芽しているか/発芽していないかの二択ですので「〇mm以上の発芽が安全」というものではありません。芽が出ているか出ていないかです。


光は必要ないって本当?
Sproutに日光は不要です。日光が必要になるのは葉が生えてからになります。それはSproutではなくマイクログリーン栽培になります。
Sproutの場合は真っ暗闇でずっと栽培してても問題ないです。
これは「光を当ててはいけない」という意味ではなく「直射日光などの光を積極的に当ててはいけない」という意味です。直射日光を受けると容器内の温度と湿度が上がり、細菌(特に大腸菌・サルモネラ)の増殖リスクが高まったり、表面が乾燥して発芽不良が起きます。
可能な限り、暗い場所での栽培のほうが良いですが、部屋の電気など室内で当たる光程度でしたら全く問題ありません。


1種類だけ又は複数種類を混ぜても良い?
問題ありません。栄養面で考えると複数種類で作ることをオススメします。ただし、種類によって発芽スピードが異なるのでご注意ください。


Sproutは鳥に不適切だと言われた
そのような情報もあるでしょう。どんな物にも長所と短所が存在します。誰に不適切と言われたのか、その理由を深掘りしてご自身で納得できる判断をお願いします。

例えば...

Sproutは衛生面で危険
→世界中にSprout食品は存在して家庭栽培している人は大勢います。Sprout用の種子や用品も多数販売されています。衛生面が危険なのであれば、Sprout専門会社などに問い合わせして適切な栽培方法を教わってください。色んな意見があるので、情報収集をして問題なさそうなら採用し、無理だと判断したら使用しないでください。
Sproutはメリットが非常に大きい食材ではありますが、確かに衛生面でのデメリットもあることは承知しています。ですが、全ての菌が危険なのではなく「病原菌」が危険なだけなので正しく作り、適切な種子を使用すれば、よっぽどのことがない限り病原菌は心配されていません。


栄養面でSproutよりサプリメントやペレットのほうが良いから必要ない
→開封して数か月経過したペレットに、実際どれくらいの栄養価が含まれているか、ご存知でしょうか。ラベルに記載されている栄養や合成ビタミンが、実際に鳥が口にする時にも保てているわけではありません。未開封でもペレットの栄養成分は作り立てに比べて、時間の経過とともに減少していくという研究結果があります。Sproutのメリットを調べて比較してみてください。それでSproutが不要だと感じたのであればご判断はお任せします。


獣医師から与えないように言われた
理由をしっかり聞いて判断してください。疾患を患っていても、特殊なケースを除き、多くの場合はSproutは安全に与えられる健康的なフードです。実際に野生の鳥が食べているものに非常に近いので、加工食品よりも体に負担がなく栄養価も高いです。衛生面だけを指摘されたのであればSproutを専門としているメーカーや事業者に手順を教われば問題解決になります。


目安時間よりも長時間Soakしても良いですか?
推奨Soak時間がベストですが、少し長くなった程度であれば問題ありません。ですが、12時間以上のSoakはどの種子でも推奨していません。メリットよりもデメリットのほうが圧倒的に大きいためです。

メリット
・硬い豆は発芽しやすくなる

デメリット
・嫌気状態(酸素不足)で種子が呼吸できず、発芽不良や腐敗しやすくなる。←種子生理学の基本的現象です。
・過剰吸水によって細胞壁や種皮の構造が弱くなり、雑菌が侵入・増殖しやすくなる。
・栄養流出しやすい(水中に溶出しやすくなる)
・水のpH低下(発芽不良の原因の一つ)

これらは一部ですが、12時間以上のSoakは「発芽しやすい」というメリット以上にデメリットのほうが大きいので、特別な理由が無い限り12時間以内を推奨です。
12時間以上、Soakしたい場合は上記の【小豆のSprout方法】の手順で行ってください。どの種子も、12時間以内のSoakで十分に吸水できるので、連続して12時間以上、Soakしても吸水メリットは、ほぼ無いので推奨されていません。

危険/絶対ダメと言えるほどの根拠ではないので自己責任でのご判断となりますが、ペゴスタッフが、うっかり18時間などSoakしてしまった時は、必ず廃棄して作り直しています。
※豆類を対象にしましたが、種子によって異なるので、それぞれ調整してください。


冒頭で紹介している【なぜSproutがオススメなの?】【酵素について】で紹介している通り、与えるメリットのほうが遥かに大きな健康食材ですので、与えないのは非常に勿体ないです。是非、少しずつでも与えてみてください。

ただし、既に発芽した状態で販売されているものは決して鳥には与えないでください。コチラの鳥類生物学者のセミナーでも解説がありますが、これらはサルモネラ菌や大腸菌などの細菌問題でアメリカでは頻繁にリコールされていることが問題となっています。詳細はセミナーをご確認ください。これは多くの種子メーカーやSprout用品会社なども注意喚起している内容です。

注意事項

容器を清潔にして作ってください。
ペゴスタッフが冒頭で紹介したJarは、使用前は煮沸消毒して清潔に使用しています。

GSEは使用しなくても大丈夫ですが使用したほうが、菌の増殖を抑えることができて腐敗しにくくなるので衛生面で使用することをおすすめします。使用量は数滴(0.05%程度)です。多いと発芽率が悪くなります。ペゴスタッフはBall® Mason Jars 16ozの容器の場合、水をたっぷり入れて2~3滴入れています。

このやり方が100%正解というわけではなく、各社が推奨する作り方を組み合わせた、ペゴのやり方を簡潔に紹介しました。これらの内容はTrue Leaf Marketを含むSproutメーカー6社、いくつかのSproutに関する研究や論文など科学的根拠もある情報をペゴなりに整えて、普段行っている手順です。

人それぞれ、使う容器も考え方も異なるので作り方は色々とあります。正しい/間違っているではなく、自分のやりやすい作り方で適切に安全にSproutすることが重要なので、まずは当ページを参考にしていただき、慣れてきたらご自身でオリジナルの作り方を見つけていただけたらと思います。

ちなみにアメリカの鳥のホールフード業界で一番人気のSprout容器はEasy Sprout Sprouterです。(ペゴスタッフも愛用中)