~日本では経験しなかった対応に驚いた話~
私(スタッフ)は現在、アメリカで暮らしている日本人です。
先日、自宅で飼育しているインコに指を噛まれ、深い傷を負ってしまいました。
実は、お迎えしてから一度も噛まれたことがなかったのですが今回、機嫌が悪かったようで初めて噛まれました。
※小型インコではないと思って読んでいただければ幸いです。
インコと暮らしている方ならご存じだと思いますが、中型インコ以上はクチバシの力は非常に強く、本気で噛まれると皮膚が裂け、大量に出血することもあります。(小型インコでも痛いものは痛い)
今回は傷が深く、出血が止まらなかったので、念のため病院を受診することにしました。
「傷口を洗浄してもらい、必要であれば抗生物質を処方されるだろう」その程度に考えていたのですが、病院で思いもよらないことを告げられました。
この記事はペゴスタッフが実際に体験した内容をブログにしました。
アメリカの法律や保険制度、ワクチンの説明など、詳しくない分野の情報が含まれるので、より正確な情報を書くため今回はAIを使用しながら執筆しています。
病院で最初に聞かれたこと
・何の動物に噛まれましたか?
・どこを噛まれましたか?
・いつ怪我をしましたか?
・最後にワクチンを接種したのはいつですか?
と聞かれました。
私は「自宅で飼育しているインコに噛まれました」と答えました。
正直、問診の一部として聞かれただけで、それで終わるものだと思っていました。
しかし、その後に医師から一枚の書類を渡されました。
「行政への報告が必要なので、この書類に記入してください。」
Animal Bite Report(動物咬傷報告書)を記入
渡された書類のタイトルは、「Animal Bite Report(動物咬傷報告書)」でした。
そこには、
・患者(私)の情報
・事故が起きた日時
・噛まれた箇所
・動物の情報
・事故の状況
などを記入する書類でした。
アメリカでは、狂犬病(Rabies)対策をはじめとする公衆衛生上の理由から、多くの州で犬・猫・フェレットなどの動物による咬傷事故が発生した場合、医療機関から保健当局へ報告する制度が設けられています。
私は思わず、「鳥でも報告するんですか?鳥は狂犬病のリスクはありませんよね?」と聞きました。
医師からは「動物に噛まれて病院に来た場合は、この報告書を作成し行政に報告することが法律で決められています。これは全ての動物が対象です。」という説明を受けました。
※制度や運用は州や地域、医療機関によって異なる場合があります。
行政への届出が行われる
後から調べてみると、アメリカでは州や地域によって制度や運用に違いはあるものの、ほとんどの州で動物咬傷について医療機関が保健当局へ報告する仕組みが整備されているそうです。
ほとんどの場合、鳥に関する報告は法律で義務付けられていないそうですが、私が受診した病院では、動物全般による咬傷は報告する運用が採られていました。そのため、鳥による咬傷であっても Animal Bite Report(動物咬傷報告書)を記入することになりました。
なぜ行政へ報告するのか
日本ではあまり馴染みがありませんが、アメリカでは現在でも野生動物の狂犬病が確認されています。
代表的なのは、
・コウモリ
・アライグマ
・スカンク
・キツネ などです。
目的は、狂犬病を含む公衆衛生上のリスクを監視するための制度です。
その判断に役立てるため、動物咬傷の情報を保健当局が把握できる仕組みになっています。
鳥は狂犬病にならない
ここで誤解しないでいただきたいのは、鳥は狂犬病を媒介する動物ではありません。
つまり、「インコが狂犬病だった可能性がある」という意味で報告されたわけではありません。
治療方法
・手の傷を確認
・傷の消毒
・薬を塗って絆創膏を貼る
・ワクチン接種
・抗生物質を処方される
このような流れでした。ワクチン接種以外は普通です。
破傷風ワクチンを接種
「最後に、破傷風ワクチンを接種したのはいつですか?」
診察で、傷口を確認した後に聞かれました。私は破傷風ワクチンを接種したことがなかったため、その場で接種することになりました。
※破傷風(Tetanus)とは、破傷風菌(Clostridium tetani)が傷口から体内に入り、強い毒素を出すことで起こる感染症です。破傷風菌は、土壌・ほこり・動物の糞便など自然界に広く存在しています。菌そのものが問題というより、菌が作る毒素が神経に作用し、全身の筋肉を硬直させる病気です。
鳥から破傷風に感染するから破傷風ワクチンを接種するわけではありません。
深い傷から破傷風菌が侵入する可能性があるためです。
そのため、アメリカでは動物咬傷の診療時に、破傷風ワクチン歴を確認するそうです。
一般的には、最後の接種から10年以上経過している場合や、深い傷・汚染された傷では、5年以上経過している場合に追加接種が勧められることがあります。
鳥の場合は強制ではないらしいですが、今回はほぼ強制でした。断らせてくれませんでした...
日本との大きな違い
今回の出来事で最も驚いたのは、「愛鳥に噛まれて怪我をした」という同じ出来事でも、医療の流れが日本とは大きく違うことでした。
日本であれば、
・動物の種類を確認
・傷口の洗浄、消毒
・必要に応じて抗生物質
という流れで終わるのではと思います。
一方、私が受診した病院では、
・動物の種類を確認
・Animal Bite Report(動物咬傷報告書)の記入
・保健当局への報告
・破傷風ワクチン歴の確認
・必要に応じてワクチン接種
・傷口の洗浄、消毒
・必要に応じて抗生物質
という流れでした。医療制度だけでなく、公衆衛生に対する考え方の違いも感じました。この病院が特別なわけではなく、ほとんどの州で同じような対応だそうです。
海外で鳥と暮らすなら知っておきたいこと
今回の経験から学んだのは、「母国では当たり前ではない制度が海外には数多く存在する」ということです。私はこれまで、「インコに噛まれたら行政へ報告書が必要」という経験を想像したこともありませんでした。
しかし、実際にはそのような制度・運用があり、公衆衛生を守るための仕組みとして機能していました。海外で鳥を飼育している方や、これから海外へ移住される方は、万が一怪我をした際に、このような対応を受ける可能性があることを知っておくと安心だと思います。
おわりに
少し珍しい体験談をご紹介しました。日本との制度の違いを知る貴重な経験にもなりました。日本では聞いたことがない対応だったため、とても驚きました。
みなさんの国では、愛鳥に噛まれて病院に行ったら、どんな対応がありますか?
もし、これが日本でも導入されている制度だったら、このブログを読んでいる多くの人が、Animal Bite Report(動物咬傷報告書)を提出し、破傷風ワクチンの接種を経験しているかもしれません笑
今回の記事は「アメリカではインコに噛まれたら必ず行政へ届け出る」ということをお伝えしたいわけではありません。
私が実際に受診した病院では、このような対応が行われ、多くの州で動物による咬傷事故を保健当局へ報告する制度があること、日本との制度の違いに驚いたという実際に体験したことを共有する目的でご紹介しました。
なかなか、アメリカに住んでいる鳥飼いのリアルな生活話や、このようなアクシデントについて、アジアのみなさんが知る機会は少ないと思うので、今回の記事はスタッフの日常ブログ的な目線で軽く読んでいただけたらと思います。
医療用語は、母国語でも知らない言葉がたくさんなのに、英語での対応なので翻訳機を片手にGoogle検索しながら必死でした!
アメリカでは動物咬傷への対応は州や地域、医療機関によって異なる場合があります。 私が体験した内容は、あくまでも実際に受診した病院での一例です。同じ州でも病院の医療機関によって対応が異なることもあるそうです。
P.S.
絆創膏・かさぶたを狙うインコたちと、手を守ろうとする私。今日も元気に激しい攻防戦を繰り広げています!笑


