マイクログリーンの栽培方法

Fresh microgreens with green and purple stems on a wooden board, with text reading “How to Grow Microgreens.”

Microgreenとはマイクログリーンと読みます。
マイクログリーンとは、芽が出てすぐの若い野菜のことです。日本では豆苗がよく知られているため、見慣れている人も多いと思います。豆苗は鳥にとっても、身近な食材なので、マイクログリーンも警戒せずに食べてくれることが多いと考えられます。

ブロッコリースプラウト(マイクログリーン)と成長後のブロッコリーを比較し、インコが違いに驚いているイラスト。マイクログリーンの成長と栄養の違いを解説する教育用画像

マイクログリーンは、成熟した野菜よりもビタミンA(βカロテン)やミネラルなど様々な栄養が多く含まれています。栄養面だけを見ると、とても栄養価の高い食材です!

なぜMicrogreenがオススメなの?

・成熟野菜より栄養密度が高い
・少食の鳥でも十分な栄養を摂取できる
・ビタミンCが豊富で抗酸化作用が強い
・βカロテンが高濃度(体内でビタミンAに変換)
・ビタミンKが豊富
・カロテノイドが多い
・ポリフェノールが多く抗酸化力が高い
・食物繊維がコンパクトに含まれる(消化促進・腸内環境の改善)
・アミノ酸の一部が成熟野菜より高い場合がある
・栄養価の変動が少なく、予測しやすい

他にも様々なマイクログリーンのメリットはありますが、多すぎるので割愛します。気になる方はご自身でお調べください。品種によって栄養価は異なります。

栄養面以外で挙げると、鳥の食事として最も適しているからという理由です。
実は野生の鳥は完全に乾燥した種子などを食べる機会は少ないことをご存知でしょうか(参照)野生の多くの鳥が食べているのは、雨や朝露などで水分を含んだものが多いのです。地面に落ちている湿った種子(Soakに似た状態)や発芽してすぐの種子(Sprout状態)や、土の中を掘り起こして見つける水分を含んだ根、伸びて硬くなる前の柔らかい茎や葉です。
普段、飼育の時に与えているような完全に乾燥している種子を摂取する機会は多くありません。種子以外の野菜、フルーツ、花、葉、ナッツ、昆虫も同様で自然界では、食べられるものは何でも食べますが多くの場合、水分を含んでいる生の状態を食べています。
まだ愛玩動物になってから歴史が浅く家畜化されていないので、体の作りが野生と変わらない飼い鳥にも、同じような食事をさせてあげることを強く推奨します。(参照
※家畜化とはペットになってからの歴史ではなく、交配や遺伝子などに関わることです。参照に詳細があります。

マイクログリーンを選ぶ理由

マイクログリーンケールと成熟ケールの栄養価を比較したイラスト。マイクログリーンは成熟野菜より5〜40倍の栄養密度があることを分かりやすく示している。

マイクログリーンを選ぶ最大の理由は、栄養密度が異常に高いことです。
少量で大量のビタミン・抗酸化物質が摂れる「スーパーフードの成長段階」です。少食の鳥や野菜類が苦手な鳥は、少量で優れた栄養を摂取できるというメリットがあります!

Sproutと違い、光を浴びて育つ “小さな野菜” と言われています。マイクログリーンは光を浴びて成長するため、ビタミンC・ビタミンA(βカロテン)・ビタミンK・葉酸などが急増します。

Soak → 抗栄養素を「減らす」
Sprout → 酵素活性が「上がる」
マイクログリーン → 栄養が「増える」という、最も完成度の高い栄養状態。

マイクログリーンは光と風のある環境で育つため比較的安全で、生のままサラダやペットの餌としても人気。

簡潔にまとめていますが、画像は一般的にマイクログリーンは成熟野菜より栄養密度が高い場合が多く、5~40倍と報告されることがあるという情報を参考にしています。すべての栄養素が成熟ケールより5~40倍優れているという意味ではありません。

また、多くの栄養素ではマイクログリーンのほうが高濃度ですが、成分や種類によっては成熟野菜のほうが優れている場合もあります。
マイクログリーンの栄養価は、種子・品種・栽培条件によって異なります。気になる方は、ぜひご自身でも調べてみてください。

用意するもの

1、栽培容器
2、マット
3、鳥に安全に与えられる発芽専用種子
4、スプレー

ペゴが使用している物を紹介(動画内で使用したもの)
容器:マイクログリーン栽培キット
マット:True Leaf Market社の水耕栽培マット
スプレー:Daisoのスプレーボトル
種子:True Leaf Market社

必ず発芽専用種子を使用してください。発芽用に検査クリアされていない種子での栽培は危険です。

※「マイクログリーン用の種子は販売していますか?」というお問い合わせには大変、申し訳ありませんがお答えできかねます。日本への輸入条件の都合でペゴは栽培用種子の販売はしておりません。ご判断はお任せします。

栽培場所

栽培する場所の条件

子葉が出るまでの間(2~4日)
・暗い場所(遮光)
・空気の循環があるところ(窓を開けて換気など)
・室温(常温)/室内で放置(鳥が快適に過ごせる温度と湿度)
・常に清潔に保つ
・容器の中は乾燥させない

子葉が出た後(4日~収穫まで)
・日当たりの良い場所
・空気の循環があるところ(窓を開けて換気など)

冷蔵庫は使用しないでください。

チアシードのマイクログリーン

作り始めてから8~12日で収穫(給餌可能)できます。

※チアシードのみ特別な栽培方法です。

比較的、簡単で失敗しにくいことでマイクログリーン初心者にオススメされることが多いのがチアシードです。他の種子とは作り方が異なります。

簡単な作り方の流れを書くと...

・チアシードをSoakする
・トレイを用意してマットを敷く
・マットに水を含ませる
・種子を撒いて水をスプレーする
・乾燥させないように水を与える

 

 

以下は動画の文字起こしです。

1、チアを3~3.5gをSoakします(10~30分)
2、容器にマットを敷き17g程度の水を含ませる(目安)
3、マットにチアを均一に塗る
4、蓋の内側にスプレーして種子が乾燥しないようにドームを作る
5、常温で12時間放置
6、乾燥具合を確認して水を足す(要調整)
7、蓋の内側にスプレーして種子が乾燥しないようにドームを作る
8、常温で12時間放置
9、6-7を4日繰り返す。
10、子葉が出てきたらドームは外し、蓋を受け皿として使用します。
11、今後はトレイに水を注ぎ下から水を与えます。
(子葉が出てきたら上から吹きかけないでください。)
12、この状態で、日当たりの良い場所に置きます。
13、12時間置きに確認して乾燥させないように水を与える
14、12-13を7日間繰り返す
【下のトレイをマメにスポンジで洗うとヌメリが出なくて衛生的です】
15、種まき開始から11日目
16、チアは10~15日が収穫目安なので、いつでも収穫可能。
17、収穫方法:葉部分を摘まんで根元から少し離してカット。
18、根元や種子部分は安全に与えることはできません。栄養面においても与えるメリットもありません。
19、必要な分だけカットしたら残りは水を与えて保管

マットは一度、水を含むと脆く崩れるので水を含ませた後は触らないでください。

10~15日が収穫目安ですが、8日目頃から少しずつ収穫して与え始めると飼育数にもよりますが、15日目くらいで丁度良く全て使い切れるので調整してください。

収穫目安から大幅に延ばして栽培することは推奨しません。よくある質問にまとめました。

ブレンドシードのマイクログリーン

作り始めてから5~7日で収穫(給餌可能)できます。

※チアシード以外はコチラの方法で栽培してください。最初は慣れるまでは1トレイずつ始めることをおすすめします。(いきなり3トレイ分を作って失敗することは避けたいたえm)

動画はBroccoli(ブロッコリー)、Kohlrabi(コールラビ)、Collard greens(コラードグリーン)、Turnip(カブ)、Purple radish(紫ダイコン)のシードをブレンドしています。

簡単な作り方の流れを書くと...
・トレイを用意してマットを敷く
・マットに水を含ませる
・種子を撒いて水をスプレーする
・乾燥させないように水を与える

 


以下は動画の文字起こしです。

1、種子を2.5〜3.5 gを用意します
2、容器にマットを敷き20g程度の水を含ませる(目安)
3、マットに種子を均一に撒く
4、蓋の内側にスプレーして種子が乾燥しないようにドームを作る
5、常温で12時間放置
6、乾燥具合を確認して水を足す(要調整)
7、蓋の内側にスプレーして種子が乾燥しないようにドームを作る
8、常温で12時間放置
9、6-7を計4日繰り返す。
10、子葉が出てきたらドームは外し、蓋を器として使用します。
11、スプレーは終わり、今後はトレイに水を注ぎ下から水を与えます。
12、この状態で、日当たりの良い場所に置きます。
13、12時間置きに確認して乾燥させないように水を与える
14、12-13を5~7日間繰り返す
【下のトレイをマメにスポンジで洗うとヌメリが出なくて衛生的です】
15、種まき開始から11日目
16、このブレンドはは5~7日が収穫目安なので動画は過ぎています。
(収穫時期を過ぎたらダメになるものではありません)
17、収穫方法:葉部分を摘まんで根元から少し離してカット。
18、根元や種子部分は安全に与えることはできません。栄養面においても与えるメリットもありません。
19、必要な分だけカットしたら残りは水を与えて保管

マットは一度、水を含むと脆く崩れるので水を含ませた後は触らないでください。

5~7日が収穫目安ですが、子葉が少し緑に色付いた直後から収穫して与え始めても問題ありません。早めに与えることで、飼育数にもよりますが、9日目くらいで丁度良く全て使い切れたりするので調整してお使いください。

マイクログリーンとして使用する場合は、収穫目安から大幅に延ばして栽培することは推奨しません(3週間など)
理由は、マイクログリーンは種子に含まれるエネルギーで成長しているため、マイクログリーンの成長段階を越える「野菜としての栽培」の段階に入る場合は、肥料が必要になるためです。水だけでは栄養豊富な食材には育ちません。

アマランサスのマイクログリーン

作り始めてから8~12日で収穫(給餌可能)できます。

※チアシード以外はコチラの方法で栽培してください。最初は慣れるまでは1トレイずつ始めることをおすすめします。(いきなり3トレイ分を作って失敗することは避けたいたえm)

アマランサスは難しいわけではありませんが、チアシードに比べると慣れが必要な種子です。ですが栄養面、ビジュアルは非常に◎

簡単な作り方の流れを書くと...
・トレイを用意してマットを敷く
・マットに水を含ませる
・種子を撒いて水をスプレーする
・乾燥させないように水を与える


以下は動画の文字起こしです。

1、種子を3.5gを用意します(動画は間違えて2gです。少なかったです)
2、容器にマットを敷き20g程度の水を含ませる(目安)
3、マットに種子を均一に撒く
4、蓋の内側にスプレーして種子が乾燥しないようにドームを作る
5、常温で12時間放置
6、乾燥具合を確認して水を足す(要調整)
7、蓋の内側にスプレーして種子が乾燥しないようにドームを作る
8、常温で12時間放置
9、6-7を計4日繰り返す。
10、子葉が出てきたらドームは外し、蓋を器として使用します。
11、スプレーは終わり、今後はトレイに水を注ぎ下から水を与えます。
12、この状態で、日当たりの良い場所に置きます。
13、12時間置きに確認して乾燥させないように水を与える
14、12-13を7日間繰り返す
【下のトレイをマメにスポンジで洗うとヌメリが出なくて衛生的です】
15、種まき開始から11日目
16、このブレンドは8~12日が収穫目安なので、いつでも収穫可能。
17、収穫方法:葉部分を摘まんで根元から少し離してカット。
18、根元や種子部分は安全に与えることはできません。栄養面においても与えるメリットもありません。
19、必要な分だけカットしたら残りは水を与えて保管

マットは一度、水を含むと脆く崩れるので水を含ませた後は触らないでください。

10~15日が収穫目安ですが、8日目頃から少しずつ収穫して与え始めると飼育数にもよりますが、15日目くらいで丁度良く全て使い切れるので調整してお使いください。

マイクログリーンとして使用する場合は、収穫目安から大幅に延ばして栽培することは推奨しません(3週間以上など)
理由は、マイクログリーンは種子に含まれるエネルギーで成長しているため、マイクログリーンの成長段階を越える「野菜としての栽培」の段階に入る場合は、肥料が必要になるためです。水だけでは栄養豊富な食材には育ちません。

鳥種/給餌量

鳥種
フィンチ~大型インコまで与えることが可能です。
ローリー/ロリキートは不明
小型~大型まで、どの鳥種も可能な限り、毎日与えることを強く推奨します

給餌量
全体の給餌量の10~20%を推奨です。
毎日、与えることが可能です。好きなタイミングで構いませんが、朝ごはんで与えることが最も推奨されています。

インコ・オウムのホールフード食事割合表。新鮮な野菜30〜40%、発芽食品(種子・豆類・マイクログリーン)10〜20%、Soak seeds(浸水シード)10〜15%、乾燥シード10〜15%、新鮮フルーツ10〜15%のバランスで構成した給餌ガイド。小型・中型・大型インコの適切な給餌量の目安も掲載。健康維持のための自然食・ホールフード栄養ガイドラインを示す図表。

与え方

【給餌時間】

給餌してから10~12時間程度で処分してください。
朝に与えて夕方に交換する時間帯で問題ありません。
よく「生鮮食品)は2時間以内に処分しないと腐敗や菌が繁殖して危険」と言われますが、正しい手順と発芽専用種子を使用していれば、健康に影響が出るような菌は半日程度では心配いりませんし、生きているので餌容器に入れた瞬間に成長が止まって腐敗する食品ではありません。
時間が経つと水分が抜けてシナシナになりますが、それが必ずしも腐敗しているわけではありません。

SoakやSprout、マイクログリーンで頻繁に目にするのが「小さなデメリットに恐れて、大きなメリットを逃す」という言葉があります。

 

【与え方】

日本の気候について

多いお問い合わせの一つに「日本は高温多湿なので発芽は不安」と言われます。確かに、日本の気候は適切とは言えませんが、心配するほどではありません。参考に、東京とフロリダ州の2025年の平均を紹介します。ほとんど大差ありません。
フロリダでのSoak/Sprout/マイクログリーンの栽培を心配する声はほとんどありません。ちなみに、2025年12月24日現在のオーランドは平均気温27℃/平均湿度85%です。


上記は代表値・目安なので「実際の東京はもっと高温多湿」と思う方もいるかもしれませんが、それはフロリダも同様です。フロリダでは一年中、Soak/Sprout/マイクログリーンの栽培をしている人が大勢います。

室内栽培+空調管理(室温28℃以下/鳥に適切な湿度管理)されている、愛鳥が過ごしやすい空間であれば、どの国でも栽培には全く問題ありません。屋外栽培は不可。
室内の温度が常に30℃以上/湿度が70%を越える場合は、栽培以前に愛鳥の飼育環境に適していないので、除湿や通気(扇風機)をして調整してください。
室温や湿度と同じくらい、空気の循環がきちんとされている場所であること、清潔な容器で正しく作ることが重要です。
夏は危険だから秋冬だけ...という意見も多いですが、愛鳥の健康のため是非、一年中与えていただけたらと思います。

心配な方は土栽培を推奨します。比較的、安定しやすいです。

収穫後の保存方法

冷蔵庫では4~6日程度の保存が可能ですが、数日程度であれば栽培状態を保って都度、カットして使ったほうがおすすめです。

人間用の食品種子を使用して栽培している場合は、鳥だけではなく飼い主含め家族みんなでサラダにして消費することができます。鳥も人も健康ごはんです!

冷蔵庫で保存
冷蔵庫で保存したい場合は、収穫後は水で洗わずに通気性と吸湿が良い容器に入れてください。マイクログリーンは収穫後も呼吸しています。完全密閉せず約4℃前後(野菜室〜冷蔵室)で保存することをおすすめします。
与える時は直前にしっかり水ですすいで清潔な状態で給餌してください。
保存期間は種子によりますが4~6日程度です。可能な限り早めに使い切ってください。容器内に水滴が付いた場合は、早めに取り除いてください。(結露=腐敗リスク)

冷凍庫で保存
しっかり流水で洗って水気を完全に除去してから、冷凍保存容器に入れます。
保存期間は2か月は問題ないと言われていますが、冷凍したことがないのでマイクログリーンの状態を見てご判断はお任せします。可能な限り早めに使い切ってください。保存期間が長ければ長いほど栄養・色が劣化します。

よくある質問

腐敗しているかの判断方法を教えて
一番、分かりやすいのはカビ/臭い/変色です。異臭や変色がある場合は捨ててください。ほとんどの場合、マットにカビが出るので見つけやすいです。

発芽しません
自然のものなので何とも言えませんが、基本的に発芽専用で売られているものは発芽能力検査にクリアしているので発芽率は高いはずです。一度、作り方を見直して他の方法を試していただけたらと思います。

見直すポイント
・寒すぎ/暑すぎていないか
・空気の循環が良い場所か
・水の量は適切か  など

なぜ発芽専用種子じゃないとダメなの?
普通の種子と発芽専用種子の大きな違いは、一般的な食中毒病原体(サルモネラ菌、大腸菌、リステリア菌)の検査をクリアしているか、発芽能力が確認されているかです。

SproutやMicrogreenは人間用にも発芽専用種子の栽培を推奨されています。これはFDA(アメリカ食品医薬品局)が公式に注意喚起していることで、法令ではありませんが、安全面において必ずSproutやMicrogreenは発芽専用の物を使用するようにという内容です。そのため発芽専用種子に関する検査は非常に厳しく安全性がしっかりしています。

発芽専用種子ではなくても発芽することもありますが、人間にも危険とされてFDAでも何年も前から注意喚起しているものを体の小さな鳥に与えるリスクはとらないでいただけたらと思います。

1種類だけ又は複数種類を混ぜても良い?
問題ありません。栄養面で考えると複数種類で作ることをオススメします。ただし、種類によって発芽スピードが異なるのでご注意ください。

栄養面でマイクログリーンよりサプリメントやペレットのほうが良いから必要ない
→開封して数か月経過したペレットに、実際どれくらいの栄養価が含まれているか、ご存知でしょうか。ラベルに記載されている栄養や合成ビタミンが、実際に鳥が口にする時にも保てているわけではありません。
未開封でもペレットの栄養成分は減少していくという研究結果があります。マイクログリーンのメリットを調べて比較してみてください。それでマイクログリーンが不要だと感じたのであればご判断はお任せします。

適切な収穫時期を過ぎても良いですか?
おすすめしませんが大丈夫です。
大丈夫な理由:推奨収穫時期を過ぎたとしても、それは次の成長段階である野菜になろうとしている過程なので問題ありません。

おすすめしない理由
栄養価が落ちる:マイクログリーンは肥料無しで種子のエネルギーだけで成長しているので推奨時期を過ぎると成長に必要な成分が足りず、栄養豊富な食材とは言えなくなる可能性があります。また同じ種子を、同じ環境で、同じように栽培することで、栄養価の変動が無いため安定した食材を作れます。

食いつきが悪くなる:成長が進むほどマイクログリーンは野菜らしくなるため茎が硬くなったり苦味が出るようになります。推奨時期に与えたほうが比較的、柔らかく甘味があり食べやすいです。

衛生面の不安:長く水に触れさせていれば、その分、衛生面での心配も出てきます。適切に栽培していれば問題ありませんが、栽培マットの耐久性や雑菌の繁殖もあるため可能な限り推奨時期に与えてください。

適切な収穫時期よりも早く収穫しても良いですか?
問題ありません。推奨収穫時期より数日前から少しずつ給餌していけば、推奨時期内に使い切れることがあります。栄養面でも数日早い程度は全く問題ありません。14日必要なところを4日で収穫するなどの大幅な前倒しはお答えできかねます。

根本の種子も与えて良いですか?
いいえ。根本の種子は与えないでください。理由は、衛生面で安全ではないこと・栄養メリットが全く無いこと。どうしても種子を与えたい場合はコチラの種子をマイクログリーンに混ぜて与えてください。

マットの再利用はできますか?
いいえ、使い捨てです。
また、使用済みマットを鳥には齧らせないでください。マイクログリーンをよく水ですすいで清潔な状態であれば、苗ごと与えることは可能ですが、種子とマットは雑菌が多いので鳥が触れるには安全ではありません。
「これ与えて大丈夫かな?」と不安になった時は全てにおいて「自分が、それを安心して口に入れられるか」を基準にすると分かりやすいです。使用済みの黄ばんだマットを口に含めるか...

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冒頭で紹介している【なぜマイクログリーンがオススメなの?】【マイクログリーンを選ぶ理由】で紹介している通り、与えるメリットのほうが遥かに大きな健康食材ですので、与えないのは非常に勿体ないです。是非、少しずつでも与えてみてください。

注意事項

このやり方が100%正解というわけではない
各社が推奨する作り方を組み合わせた、ペゴのやり方を簡潔に紹介しました。これらの内容はTrue Leaf Marketを含む種子メーカー6社、いくつかのマイクログリーンに関する研究や論文など科学的根拠もある情報をペゴなりに整えて、普段行っている手順です。

人それぞれ、使う容器も考え方も異なるので作り方は色々とあります。自分のやりやすい作り方で、適切に安全に栽培することが重要なので、まずは当ページを参考にしていただき、慣れてきたらご自身でオリジナルの作り方を見つけていただけたらと思います。

カビについて(参考画像/閲覧注意)

根毛なのかカビなのか見分けが難しいという方のために、参考までにアマランサスをカビさせてみました。下部参照。
この状態になったら給餌せず捨ててください。自分が食べたいと思わない品質は鳥にも不適切です。

これは種まきから17日が経過しています。条件は以下です。
・日当たり良好
・空気の循環の悪い部屋に放置
・水を多めに与える
・室温と湿度は適切

 

先に正常な根毛(Root hair)をお見せします。種子はRadish seedです。
全ての種子の根から同じように根の先部分にだけ、白くフワフワしたものが出ています。これがしっかりマットの下へと伸びて根を張るので成長すると、上から根毛を確認できることは少なくなります(ゼロではない)この根がしっかりトレイから水を吸い上げます。種子や茎部分、子葉、マットには白いフワフワはありません。

マイクログリーン発芽初期に見られる根毛の拡大画像。白い糸状の根毛が健全に広がっており、カビではなくインコにも安全な正常な成長状態を示している。

 

↓下はカビている状態です。
マットが白いので見にくいですが根本を見ると白カビ、黒カビが沢山あります。そして枯れています。カビっぽく見えるものは全てカビです。根毛ではありません。先述したように、根はマットの下へと伸びていくので、ここまで成長しているマイクログリーンが、上から見てこんなに沢山の根毛は通常ありません。
また、マイクログリーンのカビは画像の通り、上部の葉や茎部分にはほとんど出ません。基本的にマットに近い根本部分や種子に発生するので密集しているマイクログリーンの場合、収穫の時に見落としがちです。

アマランサスのマイクログリーン培地に発生したカビの例。白く綿状の菌糸が広がり、正常な根毛とは異なるためインコへの給餌には不適切な状態を示している。

マットが黄ばんでいるのは大きな問題ではありません。正常でもこんな感じです。

空気の循環が非常に重要なのでヒトが行き交う部屋や、換気扇の前、窓を開けて空気の入れ替えをマメに行うなどしてください。
本格的な人はGrow fan(日本語が分からない💦栽培用の扇風機)を使用しています。ペゴスタッフは栽培部屋(マイクログリーン、食用花、ハーブ類、野菜を栽培している部屋)専用のGrow fanを用意して軽く風が当たるようにしています。今度ご紹介します。

アマランサスがカビやすい/神経質な品種というわけではありません。今回の撮影で、間違えてアマランサスの種子量を少なく栽培してしまいスカスカだったので丁度、見やすいと思い選びました。

どの種子でも3~4日前後がカビやすいそうです(湿度が高いため)また、長く栽培させれば、その分カビの可能性も増えるので、収穫時期ピッタリもしくは収穫時期よりも数日早めに収穫すると安心です。収穫して冷蔵庫で保存すれば安心です。

但し、完全に無菌というわけではないので少し(本当に少し、一部分)くらいのカビだったら、その部分をマットごと取り除いて大丈夫な部分だけを使うなどして、そこまで神経質にならなくても大丈夫という声もあります。ただ、販売元やメーカーなどは責任を取れないので公式では、どこも「腐敗したら捨てて」と発表されています。ご判断はお任せします。

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マイクログリーンにカビが生えた場合の対処方法
True leaf Marketの公式にある推奨方法を和訳しました。
分かりやすく和訳したつもりですが、ご不明点がありましたらコチラへお問い合わせください。
↓↓↓

トレイにカビが発生していても、慌てないでください。
まずは、湿度管理と風通しの改善を試して、栽培環境を整えてください。そのうえで、過酸化水素水またはGSE(グレープフルーツ種子エキス)を数滴スプレーボトルに入れ、トレイ全体に軽くミスト状に吹きかけます。

過酸化水素水を使ったカビ対策
・過酸化水素水 大さじ2 を水1リットルに混ぜる
・カビを見つけたらすぐにマイクログリーン全体にスプレーする
・発芽直後の遮光期間(ドームで覆っている期間)は特に注意
・早期対処ができれば、マイクログリーンの収穫を救うことができます

暗く湿った環境はカビが最も発生しやすいため、こまめに確認してください。

GSE(グレープフルーツ種子エキス)を使ったカビ対策
・水1カップにGSEを5〜10滴混ぜる
・カビがある部分にスプレーする
※アメリカは1カップ=240ml

湿度の高い地域では、土を使った栽培がより安定する場合があります。
土は水分を保持しながら余分な水分を調整してくれるため、カビ発生の抑制に役立ちます。
※マイクログリーンに最適な土選びについて今度、ご紹介します。どんな土でも良いというわけではありません。

【重要】
↓ここまで酷い場合は上記の対策は使えません。これは分かりやすく説明するために、わざと状態を悪化させています。上記は初期段階の小さなカビが対象なので、ここまで酷い場合はすぐに捨ててください。

アマランサスのマイクログリーンを別角度から撮影したカビ発生例。培地表面に灰白色の菌糸が点在し、根毛と混同されやすいが、湿度過多や衛生管理不良による異常状態を示している。

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How to Make Sprouts for Parrots.
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