今年も投稿します。
The International Alliance for the Protection of Parrots が毎年3月10日に国際インコ・オウム危機啓発デー(#ParrotCrisis Awareness Day)を行っています。
世界中で続く鳥のペット取引が、野生の鳥と飼育下の鳥の双方に深刻な被害をもたらしている現実を伝えるための日です。
国際的な密猟防止法が存在するにもかかわらず、鳥は今も日常的に密輸され、捕獲された個体の多くが命を落としています。
また、飼育下で生まれた鳥も、人間の生活に適応できず遺棄され、世界中のレスキュー施設はすでに限界に達しています。
この危機を止めるために求められているのは、「鳥を買わない・繁殖させない・売らない」という選択と、保全活動やレスキュー団体への支援、そして社会全体の意識の変化を訴える内容を詳しく和訳しました。
当ページは最後以外、全て公式サイトを翻訳しています。
公式サイトも是非ご確認ください。資料など無料で入手できます。
★日本では、言葉の壁により、多くの飼い主が海外情報を入手する機会が少ない状態と聞いています。当店がアメリカと日本の架け橋になれるよう、翻訳して発信しています。この投稿で気分を害される方がいるのも理解していますが、最後までお読みいただけたら幸いです。

IAPPとは
International Alliance for the Protection of Parrots(IAPP) は、世界各地の鳥のレスキュー団体、サンクチュアリ、保全団体、獣医師、鳥の飼育者、そして活動家から成る国際的な連携組織です。
私たちは、野生および飼育下の双方で、世界中の鳥が直面している深刻な存続の危機に、今こそ向き合う時が来ていると考えています。
サンクチュアリ=人の都合で利用・繁殖・販売・展示されることを目的とせず、動物が安全に生きるための「終生保護の場」を指します。「商品でも展示物でもない存在として動物を扱う」場所のこと。

飼育下の鳥について
飼育下にある鳥は、コンパニオンアニマルの中でも特に遺棄されやすい存在です。
鳥が本来持つ野生性や、大きく頻繁な鳴き声、攻撃行動、飛行欲求、繁殖行動、物を壊す行動などは、多くの飼育者にとって受け止めきれないものとなります。
多くの場合、問題は「鳥がペットとして不適切である」ことではなく、「人間が飼育者としてその責任を果たせていない」ことにあります。
飛ぶことを前提とした野生動物である鳥の基本的なニーズを理解せず、あるいは満たすことができないまま家庭環境に迎え入れるという人間側の判断が、結果として鳥が健やかに生きられなくなる原因となるのです。
さらに、ペット産業における一般的な慣行、たとえば人工育雛(=親鳥から引き離すこと)は、鳥が心理的に健全で安定した成鳥へと成長する力を損ない、「ペット」としてうまく適応できなくなる可能性を高めます。
どれほど善意に満ち、愛情深い飼育者であっても、健康状態の悪化、経済的困難、精神的ストレス、その他の人生の変化によって、長年共に暮らしてきた鳥の世話が続けられなくなることは少なくありません。
こうした要因に加え、鳥の寿命が非常に長いこと(20〜80年)や、アメリカ国内だけでも毎年推定300万〜500万羽の雛が繁殖されている現状が重なり、行き場を失った「望まれない鳥」の深刻な危機が生じています。
世界中のサンクチュアリはすでに収容能力の限界に達しており、日々寄せられる引き取り要請に対応できない状況が続いています。
野生の鳥について
鳥は、主にペット取引と生息地の喪失によって、世界で最も脅かされている動物の一つです。
全鳥類種のうち29%が絶滅危惧種または危機に瀕しており、さらに58%が減少傾向にあります。
地域によっては密猟率が100%に達し、違法な野生動物取引から逃れられるヒナは一羽もいません。
捕獲された鳥の90%はその後に死亡し、生き延びたわずかな個体も、家族から引き裂かれ、翼を切られる、あるいは折られる運命をたどり、不十分な飼育環境、劣悪な栄養状態、社会的孤立の中で一生を送ることになります。
この状況は、計り知れない生命の喪失と苦しみを生み出すだけでなく、一部の地域社会から機会や安全、健康を奪う結果にもつながっています。
野生の鳥が生息する地域の人々は、社会的に周縁化され、貧困の中で暮らしていることが多く、収入を得るために命の危険を冒して木に登り、鳥を捕獲せざるを得ない場合もあります。
鳥の密輸を防ぐための国際条約や法律は存在しますが、密猟者や密輸業者はそれらを回避する手段を見つけ続けています。
推定では、国境を越えて密輸される鳥1羽につき、輸送の過程でさらに10羽が命を落としているとされています。
IAPPが目指すこと
国際的な野生動物取引がもたらす深刻な影響について社会に伝えること。
搾取的な国際野生動物取引、とりわけ鳥を対象とした取引がもたらす有害な影響について、広く人々に理解を促します。
鳥をペットとして飼う需要を減らすこと
国際的な商業市場の基盤を弱め、野生から鳥を捕獲する動機そのものをなくすことを目指します。
「買う」のではなく「お迎え」という選択を広めること
鳥を大切に思い、あるいは鳥との暮らしを望むすべての人に対し、ショップなどで購入するのではなく譲渡を選び、地域の鳥レスキュー団体やサンクチュアリを支援するよう呼びかけます。
現地(in-situ)での鳥の保全・保護活動を支援すること
これらの目標を達成することで、野生の巣から連れ去られる鳥の数や、飼育下で生まれる鳥の数を減らすことを私たちは願っています。

なぜ行動するのか
私たちは、野生および飼育下の双方における鳥の計り知れない苦しみを、何十年にもわたり目の当たりにしてきました。
人間の家庭環境で暮らすことに適していないにもかかわらず、毎年何百万羽もの鳥が「ペット」として繁殖され、飼育下に置かれています。
さらに、貧困からの脱却が必要な社会的に弱い立場の人々によって、何百万羽もの鳥が捕獲され、違法取引の対象にもなっています。
こうした同時進行の悪循環は、あらゆる種類の鳥に壊滅的な影響を与えてきました。
野生の鳥の個体群は絶滅の瀬戸際へと追い込まれ、密猟された雛は輸送の過程で怪我、強いストレス、トラウマを負い、命を落とします。
一方、飼育下で繁殖された鳥は、檻(ケージ)の中での生活、社会的孤立、ネグレクト、何度にもわたる「飼い主の変更」を強いられ、人間が鳥本来の健やかな生を支えられる環境を提供できないがゆえに、健康や福祉が損なわれるという、ほぼ避けられないリスクを抱えています。
人間が鳥を買い続け、需要を生み出すことで国際取引を支え続ける限り、鳥の苦しみは終わりません。
さらに多くの鳥が檻(ケージ)の中で生きるために繁殖され、違法な密猟や捕獲は、すでに減少している野生個体群をいっそう脅かし、先住民族の文化や地域社会の破壊も続いていきます。
捕獲、売買、苦しみ、そして個体数の減少という、搾取的で悲劇的な連鎖は終わらないのです。
私たちは、人間がもはや鳥を「ペット」として見ることのない世界を思い描いています。
その代わりに、すでに飼育下にいる何百万羽もの鳥が、行動と支援を必要とする深刻な危機の中にある存在であることを認識する社会です。
その実現には、人間の行動そのものを変える必要があります。
鳥を商品としてではなく、感覚と意思を持ち、飼育下に置かれることに適さない、自律した存在として捉える視点への転換が求められます。
私たちは、野生の鳥を守ると同時に、すでに飼育下にいる鳥たちへの支援をより充実させながら、「鳥はペットに適している」という社会的認識を変えていかなければなりません。
鳥を愛するすべての団体と個人に、この広がり続ける連帯の輪へ加わっていただくことを、私たちは心から呼びかけます。
私たちの使命
International Alliance for the Protection of Parrots は、レスキュー団体や保全団体、獣医師、そして活動家が連携し、教育・啓発活動、政策提言、法整備、アクティビズムを通じて、世界的なインコ・オウムの取引を終わらせることを目的としたパートナーシップです。
私たちは力を合わせて、飼育下での鳥の繁殖や販売を終わらせ、野生から鳥を捕獲する行為を止め、この地球上のすべての生命と無条件に連帯するというビジョンを広めていきます。

今すぐ行動しましょう
買うのではなく、お迎えしてください。
鳥を家族に迎えたいと考えている場合は、ショップやブリーダーから購入するのではなく、サンクチュアリからの譲渡を選んでください。
鳥の保全活動を支援してください。
鳥の保護・保全に取り組む非営利団体に、寄付やボランティアとして時間を提供してください。また、彼らが直面している課題や成果を、SNSを通じて広く共有してください。
野生および飼育下の鳥について学びましょう。
鳥を支援する方法を知るために、私たちの「Resources(資料)」をご覧ください。無料で誰でも見ることができます。
このムーブメントに参加しませんか。
私たちの活動に加わり、アドボカシーの取り組みやイベントの最新情報を受け取りたい方は、「Pledge to Protect Parrots(最下部にあります)」に賛同し、ご登録ください。
野生動物取引を目的とした、あるいはその他の理由による鳥への世界的な需要は、野生個体群だけでなく、一羽一羽の鳥にも深刻な悪影響を与え、壊滅的な結果をもたらしています。
私たちは、鳥は自由に空を飛ぶ存在であり、飼育下に置かれるべきではないという認識を共有し、ペットとして鳥を飼う需要を減らすための世界的な合意が必要だと考えています。
鳥だけが苦しんでいるわけではありません。
世界規模の野生動物取引は、数えきれないほど多くの種に被害を与え、自然生態系や先住民族の文化の破壊を助長しています。
私たちは、野生動物の福祉と保全に心を寄せるすべての団体や個人に、このビジョンを共有し、自らのものとして共に行動していただくことを呼びかけます。

ご協力
2026年3月10日(火)、世界中の鳥と無条件に連帯する日に、ぜひ IAPP にご参加ください。
コチラに日本語版もありますので、コンテンツの中からお好きなものをダウンロードし、SNS、メルマガ、ブログ、Youtube、または地域メディアでぜひご自由に共有してください。
また、反応やエンゲージメントの結果を、ぜひ私たち(IAPP)にも共有してください。
代替案として
上記にご用意したコンテンツの使用が難しい場合は、ご自身で画像、動画、ストーリーを自由に制作していただくことも歓迎します。
IAPPのロゴはクレジット表記なしで使用可能です。
文章については、推奨例(任意)をご用意していますので、必要に応じてご活用ください。
Instagramについて
Instagram用のコンテンツを作成する場合は、@Alliance4Parrots をメンションしてください。
3月10日には、上記で案内しているコンテンツを私たちも共有しますので、ぜひストーリーでのシェアにもご協力ください。
オリジナルコンテンツを作成された場合は、コラボレーションへの招待も歓迎します(任意)。

質問について
ご質問やご意見がある方、またはコンテンツ制作に関するアドバイスをご希望の方は、Zoomによるオープンな「オフィスアワー」にぜひご参加ください。
2月19日(木) 午後5時(米東部時間)
2月20日(金) 午前7時(日本時間)
2月26日(木) 午後4時(米東部時間)
2月27日(金) 午前6時(日本時間)
3月5日(木) 午後3時(米東部時間)
3月6日(金) 午前5時(日本時間)

ペゴより
IAPPの公式文章、画像を日本語に翻訳しました。
日本語素材はコチラのGoogleドライブに入れました。誰でも自由にダウンロードしてください。
文章、画像、ロゴを含め全てご使用は自由にどうぞ。
ダウンロードはコチラ
鳥を飼育し、鳥用品店として商売しているペゴがこの投稿をすることに違和感を覚える方もいらっしゃると思います。ペゴ自身、悩みながら行っています。この投稿をすることによって離れてしまうお客様もいるのではないかとも考えました。ビジネスなので少なからずその点も考えなければなりません。
それでも投稿を決めたのは、自身の愛鳥の裏にどれだけの犠牲があったのか、世界では野生の命を守るためにどれだけ頑張っている人たちがいるのかという事実を知らせた店を嫌いになったり、離れるような愛鳥家は当店のお客様にはいないと信じたいからです。
もし、今の愛鳥をお迎えする前にIAPPのことをもっと知っていたら、IAPP以外にもこのような野生の保護活動に関する知識を持っていたら・・・と後悔しています。当時はお迎えするための飼育環境の勉強や食事、止まり木、病院などお迎えした後にどのように幸せに育てるかしか考えていなかったからです。
だからと言って今、我が家にいる愛鳥たちを野生に帰すなんてことはできるわけありません。
この投稿は特定の誰かに向けていません。当店のお客様の中にもブリーダーや生体販売されているショップも多数います。きっと、みなさんも少なからずそのような人と繋がりはあると思うので、この活動を拡散/支援することに躊躇されると思います。何もしないことが最善という言葉もあるほどです。
賛否両論あることは理解しています。それでも、もし自分の鳥だけではなく、行き場を失った「望まれない鳥」や、今も行われている密猟被害など、世界中の鳥の幸せを願う気持ちが少しでもありましたら、IAPPや野生保護団体に関心を寄せてください。今一緒に暮らしている愛鳥の幸せの裏に、犠牲になった鳥が多数いる可能性があることを気にかけてください。
この投稿をしたからといって、当店やブリーダー、生体販売しているショップに悪意を持って攻撃するような愛鳥家はいないと信じています。ブリーダーや生体販売しているショップを批判する気持ちで投稿しているわけではありません。
ただ、事実として海外では、このような状況が深刻化していて、それを食い止めようとしている人たちがいることを日本のみなさんにも知っていただきたいです。
自身のことを棚に上げているようで恥ずかしい気持ちはありますが、それでもこのような活動を陰ながらではなく、正面から支援しつつペゴはペゴなりに今、飼育下にいる鳥たちの生活をより良くするためのお手伝いができるように、ホールフードを広め、飼育情報を発信し、海外のこのような活動も広めていきたいと思います。今年はブリーダー向け商品(ヒナ用)にも力を入れていくつもりで現在も販売中ですが、それはすでにこの世に誕生してしまった飼育下にいるヒナに、どうせなら栄養価の高い適切な食事を与え、丈夫で健康な鳥になってほしい想いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
昨年の投稿はInstagramにあります。



